トリプルキャンサーのブログ

多少でもどなたかの参考になればと書き始めました

HIPECと化学療法

正直とても迷っています。

HIPECがリスクを伴う手術というだけではなく、人工肛門、膀胱になることも今までのCTで可能性があるようです。

その覚悟がなかったら手術は出来ないと腹膜播種の先生からは言われています。

私の母が大腸がんで人工肛門にした時、その存在さえ知らなくてショックを受け、またその頃の闘病の様子を思い出すのは今でもつらくて、普段は記憶を封印しています。

でも、ゲノム検査によって私が母の遺伝子を受け継いだリンチ症候群で、当然大腸がんのリスクがあるばかりでなく、何処にがんが出てもおかしくないがん患者であることがわかりました。

そして大腸がん由来のPMS2遺伝子異常から、子宮も卵巣もがんになったということまで特定されました。


化学療法で一回目のTCの効果確認の時に、PETで咽頭部に新規病変を指摘され、咽頭科のがん専門の先生に診ていただいたのですが、それががんなのか、がんであればそれが転移に依るものなのか、原発なのか、生検しないとわからない言われました。

調べてみると咽頭原発ならあのオプジーボが最近使えるようになったばかりで、先生にうかがうと大学病院でも使い始めていることがわかりました。

もし生検してオプジーボを使ってもらえたなら、卵巣がんの最終兵器遺伝子検査で60%の奏功率と言われているので一石二鳥と思っていたのです。


ところが、卵巣の治療でTCを使い始めたら間もなく(TCは咽頭がんにも効果があると先生から言われていたのですが)、首から指摘されていたものがなくなっていました。

余談ですが、小腸にできた悪性リンパ腫も昨年診断的治療の為リツキサンを投薬して`寛解´と言われていたのが、同じく卵巣治療のTCを合計9回もした波及効果で`完全寛解´と血液内科の先生にニコニコしながらおっしゃってくださいました。

私には一石三鳥だったのか、このようにTCは色々ながんにも効果があるようです。


話が少し脱線し長くなりましたが、このように化学療法は確かに効果はあるものの、腹膜播種の治療では抗がん剤だけでは不十分で、今のままでは100%再発します、と言われています。(私の場合再再発)


化学療法を9回したにもかかわらずマーカー値が標準値まで下がらなかったので、経過観察に入った今何らか手を打つなら 腫瘍がいちばん減っている今がチャンスだと言われており、腹膜播種手術という大きな賭けに挑むべきか決断できぬまま手術予定日は迫ってきています。

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