縁を切らないように
「縁を切らないように」と言われたのは、友人の弟さんからで、T大学病院の教授で、呼吸器が専門の、腫瘍内科医からのアドバイスです。
私の婦人科系の病気の再発が確定した時、先生が以前国立Gセンターで仕事をしていたということもあって、友人が何か手助け出来ることがあればと、弟さんを紹介してくれたのです。
その時アドバイスとして一冊の本を紹介してくれたのが、トルストイの
「人はなんで生きるのか」
でした。
治療に関する内容ではなかったので、この時はちょっと拍子抜けしました😲
数日前、今年お世話になったお礼のメールをさせていただいた時に、
私が、「婦人科ではもうできることがないからと言われており、ゲノムの先生から、これからは腫瘍内科の領域で治療するのがいいと思います、と言われています」
と報告をしました。
それに返信していただいたのが、
「局所で何かあった時に、婦人科のお世話になるので、縁を切らないようにして下さい」
というアドバイスでした。
婦人科に限らず、標準治療が終わると、これ以上の治療はできないからと、国立Gセンターでも、
「他の患者さんの治療ができなくなるから、退院してください」
と言われ、後は緩和ケア専門の病院を紹介されて、患者は泣く泣く退院させられると聞いたことがあります。
私も、
「いつでも他の病院の紹介状を書きます」、
とか、治療できる、できないとスッタモンダしたあげく
「他で治療してもらってください」
とまで言われていたので、これ以上は今の婦人科ではムリと思っていました。
でも、もう標準治療が終わってしまった患者が、スムーズに転院できるのはハードルが高いのが現実のようです。
私も、同じ病院でも、先生が変わっただけで180度見解が変わってしまって、共通の認識があったものがなくなって苦労しました。
今後、病状がどんな経過をたどるのか、誰もわからないので、私自身どうなって行くか、想像がつかないですが、長年、G検で現場にいたドクターの言葉の重みがヒシヒシと伝わって来るので、貴重なアドバイスとしっかり受けとめました。