トリプルキャンサーのブログ

多少でもどなたかの参考になればと書き始めました

卵巣境界悪性の治療

今年になって生検をおこない、卵巣境界悪性腫瘍の再発が確定したので、2月から抗がん剤TC(パクリタキセル➕カルボプラチン)を入院で始めました。

8月に9回のTCが終了して経過観察中です。


濾ほう性悪性リンパ腫で使用した分子標的薬リツキサンに比べると、婦人科のTCは副作用がキツくて、髪の毛は全部抜けるし、手足の痺れで感覚がなくなる、関節や筋肉の痛みが酷いのとリンパ浮腫が酷くなることもあってほぼずっと寝ている状態でした。

それでも、入院時の抗がん剤が始める前に緩和ケアの先生にお世話になることにし、必要な薬はほぼ緩和ケアから出していただくことにしたので、精神的には安心出来ました。

ただ私も最初は痛み止めに麻薬を使うのは抵抗がありました。

母が大腸がんで最後の時に麻薬を使ったことで意識がなくなり、そのまま永遠の眠りについてしまったことがトラウマになっていたからです。

今は以前からある繊維筋痛症を含めた痛みのコントロールを一緒にすることが、治療の一部だと思っています

生検と謝罪

一昨年の手術以来一年経って、やっと婦人科での治療の必要性を婦人科医が認めましたが、マーカー値が2000になっており腹水も再度溜まり始めていました。

既に悪性リンパ腫は(診断的)治療済みなので、境界悪性、或いは子宮体がんの治療を早急にしなければならないと、TC(パクリタキセル➕カルボプラチン)の投与をすぐにもとお願いしました。

先生は子宮体がんはAPを使うので生検しないといけないとのことだったのですが、一刻も早く治療を希望していたので、

`有明は子宮体がんでTCを使うし卵巣がんだとしても、効きにくいと言われる境界悪性でもTCを使うしかないのだから生検しても使う薬は変わらないはずだからTCをすぐにして下さい´

とお願いし、入院のすることになりました。

ところが入院前日に主治医から電話があり、`婦人科の教授がやはり生検をしたほうが良いと言っています´とのことで、翌日教授に呼び出されました。

生検をするメリットを説かれ、結局入院は延期となり2週間後、開腹による生検となりました。

結果は卵巣境界悪性の再発が確定。

ここで初めて主治医が

`婦人科の再発を否定してきた今までの診断について率直にお詫び申し上げます´

と言ってくれたので、溜飲がやっとこさ下がりました。

それにしても、入院前に教授に呼び出されたから会いに行ったのに、いくつか質問したら

`これ以上の質問は認めない´

って超上から目線で話を遮って、お偉いさんなのかもしれないけれど(私とタメなのに)

感じ悪かったです!

セカンドオピニオン2

婦人科の治療をおこなうにあたって何人もの方にアドバイスを頂いたなかで、どうしても欠かせなかったのが手術をしていただいた主治医の存在です。

今の主治医に失礼かと思いずっと前の主治医を訪ねることを躊躇していましたが、信頼して相談出来る、厳しい状態もきちんと伝えてくれる存在は欠かせないと訪ねていきました。

前主治医のところを訪ね、腫瘍マーカーが上がり続けていると伝えると、すぐ卵巣境界悪性の再発疑いありという見解で、


①今の病院では境界悪性の治療例が少なく、症例を多く治療している有明や国立で意見を聴くのは良いと思う

②医師が何人かいたらそれぞれの違う治療を薦めるかもしれない

③後悔しないように最後は自分で決めるしかないこと

④以前、30代の境界悪性の患者さんがいたが再発を繰返し、抗がん剤も効かなく結局亡くなったこと(とてもつらそうな表情でした💧)

⑤腹膜播種で抗がん剤が効かない場合、外科手術でその都度取り除く方法もあること

⑥先進医療(標準治療でなく)か緩和ケアのどちらかを選択することも考える必要があり、緩和ケアの医師はS先生であるとのこと

⑦HIPECの患者を手術後受け入れたことがあったが、人工肛門、人工腎臓で大変な状態になっていてミゼラブル、その上再発し亡くなったこと


などを丁寧に話してくださいました。


以前手術を受けることになった時に、どうしても手術しないとだめですか?と訪ねた時は`婦人科医が100人いたら100人手術を勧めます´と言っていたのを考えると

①症例が少なくて

②標準治療が決まっていない

③抗がん剤が効きにくい

④腹膜播種になると打つ手がなくなる

などから医師の判断が各々違ってくるので、難しいけれども、後悔ないよう最後は自分で決めるようにとのアドバイスとなりました。