トリプルキャンサーのブログ

多少でもどなたかの参考になればと書き始めました

ブルータス、おまえもか

ふざけている訳ではなく、また期待を裏切られやりきれない気持ちです。

大袈裟だったかもしれないですが、婦人科系であればNO.1の手術症例数を誇り、日本で1、2を争うがんで有名で、私も以前婦人科、血液内科共にセカンドオピニオンでお邪魔させていただいている病院の先生に意見をうかがいました。

昨日、対がん協会の面談による無料相談が東銀座であり、相談相手のO先生が先の病院の現役の先生だったので、電話より直接お話を聞きたかったのです。

内容は、腹膜播種の再燃で、リンチ症候群でMSI-hiの患者に保険適用される予定のキイトルーダによる治療を、その先生の病院でしてもらえるかでした。

結論から言うと、答えはNOでした。

理由は幾つかあり、

①他の病院で治療した患者は受け付けない

②卵巣境界悪性はがんと区別しており、境界悪性はがんの標準治療しかできない

新しい薬はだめという意味(✳1)

③卵巣境界悪性と一度診断されたら変えられない(✳2)

とのことでした。

✳1、2はゲノム検査をした病院の婦人科の先生が同じセリフを言っていて、婦人科学会の取り決めとなっているようです。

一方、O先生と同じ病院の元上司で、婦人科のトップだったT先生(同じく対がん協会の先生)は、先日電話相談で、境界悪性=がんですとおっしゃっていました。

がんは進行性の病気で、その細胞も変化していくのに、なぜ組織の一部だけを採って顕微鏡で覗いてみた、病理の先生の意見だけが最重要視され、病名の最初であり最後の判断名にされるのか?

病理診断を参考にしながら、進行していく病気を診て、検査し、最終的に臨床で判断するのが主治医の役割だと思います。

でも、婦人科の先生は、病名は病理の先生の病理診断で決まり、境界悪性と判断されたら、再発はありえないと断定して、経過観察中は何も疑わない、考えない、判断を変えないと婦人科学会として取り決めており、ある意味思考停止している人たちの取り決めごとを患者は無条件で受け入れなければいけないのです(命を懸けなければいけないことと一緒)

ところで昨日対応していただいたO先生は、とても良い印象の方なのです。

ただ置かれている立場は、病院、婦人科学会の代弁者であり、自身でおっしゃっている通りその病院は「保守的」で、オーソドックスで決められたことしかできないし、言えない、新しい治療が認められたとしても、治験でもないし、すぐに取り入れるわけにいかないということなのでしょう。

でも収穫がなかった訳ではありません。

'有名な武蔵小杉のK先生なら日本一の腫瘍内科の先生だから治療してくれると思いますよ'

(婦人科ではムリ)

ということで、めげずに次をあたってみるつもりです。

×

非ログインユーザーとして返信する