桜
桜が命と結びつくという発想はそれまではなかった。
TVドラマでは、
`残念ながら来年の桜はもう見られないでしょう´
なんてお医者様が言ってるけど、去年も今年も桜を見た時は、今までとは違うやっぱり特別な想いで、
`ああ、桜を見ることができて良かった´
と感慨深かったです。
春がだんだん近づいて来て、次の桜が咲くまでに、自分の命が果たして間に合うのかと想うようになったのは、病気になってしまってから。
誕生日が3月の最後のほうで、ちょうど桜の咲き始める頃なので、特に自分の年齢とか人生に重ね合わせて桜を見るようになった。
桜の開花は、入学式、入社式などの世の中は始まりの時なのに、私は突然始まってしまった人生のカウントダウンに戸惑いながら、
`ああ、ここまでは来ることができたけれど、次までは行けそう?´
と人生の句読点を、次はクリスマス⛄🎄✨、
お正月🎍、結婚記念日✨💍✨、そして誕生日🎂と、付けて来ました。
あとどこまで行けるのかわからないけど、残された時間があまり多くないからと急ぎ過ぎると、残りの時間がかえって短くなるような気がふっとしました。
今まで、急ぎ過ぎたのかな?
あれもこれもやらないととか、仕事も遊びもできるだけ充実させたいとか、忙しく働くことが良いことだとか、具合が悪くてもそれがあたりまえとか、テレビや新聞、本、雑誌、スマホなんかで情報いっぱいなところに首を突っ込んでアップアップ状態だったりして。
時間はたっぷりあったはずなのに、なぜそんなにあわてて生きていたのかな?
100歳の人達の生き方をテレビで見ていて、ああ、私みたいな生き方はとても100歳まで生きられないなあと思いました。
病気になってもしょうがない生き方だったのかな?
残された時間が短いからって更にペースをあげても、それが本当に残された最後の生き方にふさわしいのかな?
気が早いけれど、来年の桜も見られるといいな。
それまでに、主人の誕生日、X'mas、お正月と行事は目白押しなので、一つ一つクリアして行かなきゃ。
あっ、でも忙しくこなすのではなく、ゆっくりと、楽しみながら、味わいながら残されたかけがえのない時間を過ごしたいと思います😃