大変ご無沙汰しました。
いつも長~く、回りくどい道のりを経て、やっとたどり着くのは、私の文章だけではなく、病気の診断までそうでした。
ブログを読んでくださっている方はご存じだと思いますが、これまでの2年間余、
手術、再発、セカンドオピニオン、試験的治療、生検手術、ゲノム検査、化学療法と色々やってきました。
手術前は、「卵巣がん」の疑いと言われて、手術しないと4か月の余命もないと言われたのに、病理診断では、
「卵巣境界悪性腫瘍」
という診断名がつきました 。
医師が変わった途端、がんではない、すぐに再発しないと言われていたのに、あっという間に腫瘍マーカーが上昇。
腫瘍マーカーが上がるのは、悪性リンパ腫のせいと言い、具合が悪く婦人科での診察を希望した時には、
「婦人科でできることはもうないから、内科へ行って下さい」
と言われ、全くノーマークの状態。
仕方なくかかりつけの病院の内科でCTを撮ると、すでに腹膜播種になっており、一昨年の年末にセカンドオピニオンで国立Gセンターでは
「余命は1年、それ以内ということもある」
と厳しい宣告がされるまでに病気は進行してしまっていました。
主治医からは
「境界悪性はがんではないから」
と今日に至るまで言われ続けて、医師と何度となく議論し、病理検査に納得がいかず、
` 病理診断した先生に会わせて下さい´
とまで食い下がりました。
それも叶わず最近は、治療方法が、境界悪性であるということから、再発時に使える薬も、
「病院に損害を出すわけにはいかない」
「議論するのは好きではないから、納得がいかないなら、ほかで治療してもらって下さい。他に、アドバイスしてくれるドクターが、たくさんいるようだから、そこで薬を出してもらったらどうですか」
とまで言われていました。
もう今の病院ではどうにもならないと思っていたところ、ゲノム解析してくれた医師が、キイトルーダを進めてくれて、その大学病院の婦人科でも病理診断をしてくれることになりました。
ゲノムの先生は、去年4月頃には私の主治医にゲノムの結果を送ってあるにも関わらず、なぜかそこの婦人科の先生も、主治医も依頼した本人にとても重要なこと、食い違った病名が書かれている内容に一切触れることなく、レポートももらえず、見せてもくれず、今まで婦人科の二人の医師は
「境界悪性」であることを変えられないと口々に私に説明し続けました。
今回、そちらの婦人科の医師が、ゲノム解析をその大学に取り入れた功績を認められたのか、某国立O大学にご栄転されたのを機に、若い医師が私の担当になり、ゲノムの先生からのオーダーでもあった為、
「病理検査をしてみましょう」
ということになりました。
前の医師では、
「一度、境界悪性と診断されたら、病名は変わらない」
と、妙な言葉を発していたのに妙な違和感を覚えましたが、先生同志が留学時代からの知り合いであることもあり、私の主治医に不利になるようなことはしないし、よって婦人科マターで病理診断をすることはなかったと思います。
ところが先週、病理診断の結果を聞きに行くと、まさかの逆転ホームランが出ました❗
・卵巣がんである。
・手術時も、生検時も両方からがんがあった。
・漿液性、粘液性だけではなく 類内膜性
の3種類が境界悪性のなかに混在している
とのことでした。
がんと診断されて喜んでいるなんて、本当に
馬鹿馬鹿しくて笑い話にもなりませんが、
この2年間、それを自分のほうで証明する為、数々の病院を巡って医師に意見を聞き、ゲノム検査までしても、その主治医ががんという診断結果を私に伝えることなく、最初に付いた診断名は変わらない、といってがんであることを認めませんでした。
治療も、
「他の病院で出た結果なので、うちではその結果で治療はできない。そちらの病院で治療して下さい。うちはうちの病理診断に基づいてやるだけです。」
他の病院に押し付けるつもり?のような発言。
主治医とは、病理診断が出てからまだ会っておらず、定期診察は2月なのですが、同じような説明のようになるのは容易に想像がつきます。
「がんなら、すべての説明がついて、府に落ちるんです!!」
と訴えても、臨床より病理診断優先の医療方針です。
私のようなケースを無視して、そのスタイルを続けていく限り、何度でも同じ謝ちは繰り返されると思っています。