悪性リンパ腫もPMS2からでした
今日は、私にとってはビックリというか、やっぱりというか、濾胞性悪性リンパ腫でずっと疑問に思っていた情報が入ってきました。
悪性リンパ腫もまた、リンチ症候群の原因となるPMS2の遺伝子異常が原因であったと、今朝ゲノムの先生から教えていただきました。
ブログのタイトルにある通り、一昨年の手術で、原発の3つのがんがいっぺんに見つかりました。
いわゆるトリプルキャンサーです。
卵巣境界悪性腫瘍、子宮体がん、そして濾胞性悪性リンパ腫。
いっぺんに3つのがんが見つかるなんてふつうのことではないし、また境界悪性腫瘍は卵巣がんと同じ抗がん剤を使うのですが、あまり効かないと言われていたので、薬を探す目的もあり、違う大学病院でゲノム検査をしました。
ゲノム検査で最初に医師から告げられたのが、
①通常の4-5倍の遺伝子異常があること
②プラチナ系とオプジーボが効くこと
オプジーボの奏効率が60%であること
(ふつうは20%)
③リンチ症候群(遺伝性家族性腫瘍)の可能性があること
でした。
次に告げられたのは、
①リンチ症候群が確定したこと
②PMS2という遺伝子の異常が見つかったこと
③卵巣境界悪性腫瘍と子宮体がんは同じ遺伝子異常からできたこと
でした。
ところが濾胞性リンパ腫については、大学病院間の行き違いで手術時の細胞が届かず、再発後病気を確定させる為の生検の細胞だけを使ってゲノム検査をおこなった。
侵襲を配慮したこともあって、お腹をおへその下からしか開けなかった為、小腸の腸管膜にできた悪性リンパ腫の細胞はとれず、腹膜と、横隔膜の下のところは手を入れてちぎり採った細胞でしか検査できなかった、それで生検をし、ゲノムももらったその細胞だけで検査したと聞いていました。
その為、悪性リンパ腫はゲノム検査をしていないと思っており、機会があればやってもらいたいと思っていました。
ところが、先週こちらからご相談したいことがあって電話で秘書の方に伝えていただいたところ、今朝先生からお電話があって 、結局悪性リンパ腫も検査をしてあり、同じPMS2の遺伝子異常からであったとわかっているとのことでした。
結果、3つのがんは同じPMS2という遺伝子の異常からくるもので、これは先日もブログで書いたマイクロサテライト不安定性が高い(MSI-hi)リンチ症候群ということに繋がってきます。
そしてその患者に、キイトルーダというオプジーボと同様の免役阻害薬が、臓器を問わず12月から保険適用になったのです。
ところが、先日からブログで書いている通り、
境界悪性はがんではない、私はがんではない
と言われて当婦人科医師とでは話がつかず、オラパリブ(リムパーザ)に続いてまたしても使えないと言われ、有力な情報がないか集めていたところでした。
長くなりましたのでまた。